- そもそも保険に加入した理由・いきさつ
- 保険について見直したきっかけ
- 保険を不必要だと判断した理由
- 保険解約前と後での月額保険料の比較


最終的に入っていた保険は
- 貯蓄型生命保険(月額4,173円):米ドル建て積み立て・65歳まで支払い・終身・死亡保険金300万円
- がん保険(月額1,720円):がん診断時10万円・一回の通院で○万円・終身払い
- 貯蓄型医療保険(月額10,150円):60歳満期・300万積み立てて315万円何もなければ戻る。給付金があれば、その分マイナス。給付金上限なし
- 車の保険(月額:4,240円): 車両保険あり
- 火災保険 :20年一括で支払い
- 地震保険 :5年一括で支払い
合計月額:20,283円
保険に入ったいきさつ
保険に入ったきっかけ

こわい人


保険について少し考えるようになり、内容を変更
この割高すぎな生命保険はさすがに高いな、と思いはじめ、次は、
「保険の窓口」みたいな、複数社の保険を取り扱う保険代理店と連絡を取り、検討することにしました。
- 貯蓄型保険は返戻金があり、保険に入りながらお金が増える。
- がん保険は親から勧められた。
からです。
確かに、
・生命保険の方は、払い込み終了まで払い込んでも250万円以下なのに、死亡すれば必ず300万円戻ってきます。
・医療保険の方も、300万円の払い込みで、保険金の請求がまったくなければ315万円が戻ってきます。

返戻率105%の貯蓄型医療保険



結局のところ「なんとなく」
こうやってまとめて見ると、
自分は保険に、
「なんとなく入り始めて」
「たいした知識もなく、ちゃんと比較もしないで」
「損にならないならいいかなー」
程度の認識で入っていた事がわかりました。
貯蓄型保険でなく、投資をしていたら…
お金はどうせ増えるならたくさん増えたほうがいいですよね。
「貯蓄型の保険」と「投資」とのお得度の比較をして見ましょう。
貯蓄型医療保険は、私が加入していたものの例で見ると、
月10,000円の積み立てを25年間行い、(トータル300万円支払い)
25年で15万円のプラスです。
(保険の機能としては積み立てを始めたばかりでも医療費が必要になれば、その分の資金は支給されます)
リターンは複利で計算すると(IRR関数で計算)
年利0.37%で運用したことになります。
今度は投資信託など、投資の世界では少な目と思われる年利2%で、同条件の運用(月10,000円で25年)積み立てると、

388万円に増えます。
また、これが、5%で運用できたとすると、

なんと倍近い、595万円になります!
- 返戻率105%(実は年利に直すと0・37%)の貯蓄型保険:25年10,000円積み立てて、リターンは15万円
- 3%の投資運用:25年で10,000円積み立てて、リターンは88万円
- 5%の投資運用:25年で10,000円積み立てて、リターンは295万円

保険は結局お金の問題である

保険を解約!
いろいろ保険について勉強しながら、調べました。
調べるうちに貯蓄型ばかりか、私にとっては保険の補償自体も不要と考えるようになり、解約をすることにしました。
- 貯蓄型保険の利率は「ゴミ」レベルなので、入る必要なし
- 生命保険は配偶者や子どもがいないので、必要なし
- 医療保険も、日本に住んでいるので必要なし
- がん保険の先進医療特約も、受ける可能性が低いので必要なし
①貯蓄型保険の利率は「ゴミ」レベルなので、入る必要なし
これはこれまでに説明したところです。
②生命保険は配偶者や子どもがいなければ必要なし
生命保険は
一家族の大黒柱で、その人が亡くなったときに家族が路頭に迷う可能性が高いときに入るべきです。
私は独身で一人暮らしなので、必要ありません。

死んでから300万円支払われるくらいなら(明確に受け取る必要のある人がいないなら)
死ぬ前にちゃんとお金を準備しておけばよいと考えました。
③医療保険も日本に済んでいれば、必要なし
貯蓄型医療保険の利率については先ほど解説したとおりで「ゴミ」レベルです。
補償に関してはどうでしょうか。
以下は掛け捨ての医療保険で、「保険市場」でランキングトップの医療保険「じぶんへの保険3」の月の掛け金です。

この保険は基本的に入院や、入院後の手術に対して支払われる保険です。
30歳で加入したとすると月々訳5,000円になります。
ここからは大雑把な数字になりますが、
・一回あたりの平均の入院日数は31.9日、約一ヶ月です。(公益財団法人「生命保険文化センター」調べ)
・人口に対して入院している人の割合は厚生労働省の「患者調査」によると1%ほどです。(もちろん年齢が上がれば割合も大きくなりますが)。
・日本の健康保険(保険証持ってるなら誰でも該当)では、「高額療養費制度」というものがあり、年収1,000万円以下なら、月の医療費は10万円は超えないです。(詳しくは「ニアエル」)
これらの情報をまとめると、
○国の制度で、一ヶ月入院などして、高額な医療費がかかっても、最大10万円くらいの出費。
○一回の入院の平均日数は31.9日なので、一回の入院でかかる医療費も概ね10万円くらい
○生涯に入院する回数を20回(そんな回数入院する人も稀かと思いますが)と設定したとしても、生涯に入院にかかる、保険適用される医療費は200万円程度。
と言うことになります。
極論、200万円をためておけばよいのです。
実際「医療保険への支払い額」と、「実際にかかった医療費」を比較したら、医療保険で元をとるのは難しいというサイトもありました。
ところでこの200万円を投資(年利3%)でためようとすると、月5000円で20~23年程度です。
そして
- 医療保険は入院にしか使えない。死んだら掛け金は戻らない。
- 200万円ためておけば、貯めきった後も投資で増やせて、死んでもそのお金はそのまま。
なので、
・保険を契約して1年後くらいに、重病にかかり入院しまくって
・医療費がたいそうかかった
という人は医療保険に入って大正解なのでしょうが、
④がん保険の先進医療特約も、受ける可能性が低いので必要なし
がん保険は、私の親にも「頼むから入っておいてくれ」と強くすすめられました。
○「2人に1人ががんになる」
○「先進医療を受けた場合に医療費が高額になる」
などと言われるため、
がんになってしまったときの医療費への不安が高いのだと思います。
私もこの保険は最後まで解約を迷いました。

まとめ
- 保険を「なんとなく」「安心」で入ってしまうと、家計を圧迫
- 貯蓄型保険で「損しない」ようにしても、結局投資に比べると利率は「ゴミ」レベルなので、お金を増やす機会損失になる
- 結局のところ保険は「将来のお金」の問題である
- 「何かあったときの蓄え」がしっかりあれば、保険は不必要だし、投資によって蓄えを作ればよい
- 保険でも投資でも、「相場感」を身に付けて、情報を比べ、しっかり判断ができるようにしておく事が大事
現在の保険額
結局解約後に今入っている保険はこれだけ。
- 車の保険(月額:2,710円): 車両保険はなし
- 火災保険 :20年一括で支払い
- 地震保険 :5年一括で支払い
- 楽天カード超かんたん保険(月額230円):自転車保険用
合計月額:2,940円
元もと、20,283円払っていましたから、17,343円の削減となりました。
もちろんもともと貯蓄型の保険に入っていましたから、この削減分のお金をきっちり投資・貯蓄に回します。
*ちなみに自転車保険が増えましたが、これは楽天のポイントがお得にたまり、そのお得分が保険料を上回るので入っています。
保険解約後のメリット
- 家計に余裕がでるので、蓄財が加速
- 蓄財の加速によって、「何かあったときのお金」という保険の機能をある程度担うことができる
- 蓄財の加速によって、いろいろな「何かあったとき」(冠婚葬祭の出費や住居の修繕など)にも対応できる
- 蓄財の加速によって、逆に蓄財が楽しくなり無駄なものを買わなくなる → さらに蓄財が加速
もったいないけど損切りして解約
ちなみに個人年金も「なんとなく」入ってしまっていましたが、これも解約しました。
そして、途中解約の場合、解約返戻金は少なくなる事が多いです。
私の場合損失となった貯蓄型保険と個人年金は、
- 個人年金(払い込み910,000円) → 解約返戻金745,057円 164,943円の損失
- 貯蓄型生命保険(払い込み492,414円) → 解約返戻金263,137円 229,277円の損失
- 貯蓄型医療保険(払い込み284,220円) → 解約返戻金128,349円 155,871円の損失
合計損失額:550,091円
こんなに損してしまいました。でも解約。
